傷つくことに敏感な時代①

2002年01月08日 23:35

当たり前の話ですが、

心が傷つくことは、昔からあったと思います。

でも、現代は、その傷つくことに、人間が弱くなった時代

と云えるかも知れませんね。

では、それは何故なのでしょう。
理由は、一つではないと思います。

その中で、ひとつ云えることがあるとすれば、

それは『養育環境』かと思います。


いまは、『友だち親子』と云われるほど、

親子の関係が友だちに近くなっています。

仲が良いことは、とても喜ばしいことなのですが、

反面、弊害もあります。

それは、子供時代に形成すべき『縦の関係』が学べないことです。

叱らない親、あるいは、叱れない親。

子供に迎合してしまう親。子供に嫌われたくない親。


ある一線を守るべき親たちが、親の役割を果たせなくなってしまったのですね。

これは、いまの親世代が、ちょうど東京オリンピックの高度成長時代に育ち、

それまでの家族関係に変化が出てきた時代と一致するように思います。


子供は勉強だけ出来ればよい。そして親たちは共稼ぎで、鍵っ子。

塾通いが増えて、親子関係が希薄な時代に育ってしまったので、

さて自分が親になったとき、「どうして良いのか分からない」が

本音ではないでしょうか。


そうした世代の引継ぎが、いまの曖昧な親子関係にも反映されてしまっている。

これは、どこかで断ち切らないといけないですね。

子供に対して、いくら仲良しでも親としての一線(威厳)は保つ。

「いけないことは、いけない」と云える環境をつくる。


そうした努力がないと、学校へ云っても、先生という大人を

仲間として見てしまったり、何か注意されてしまうと必要以上に

傷ついてしまうなどの、『縦の関係』を築けない青年や、大人に

なってしまいますからね。


自分の子供が可愛いのであれば、ときには親は『憎まれ役』を

買って、子供たちに『縦の関係』と『忍耐力』を養わせておくことも、

親の愛ではないでしょうか。


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