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この瞬間に幸せになれる本

2014年02月13日 17:17

フロイド先生と同じ時期に、
アルフレッド・アドラー先生という精神科医が居りました。

彼、アドラーさんは、フロイドさんたちと精神分析を研究する同胞でしたが、
あるとき、フロイドさんの考え方に疑問を抱き、勉強会から脱退します。

一説によれば、フロイド理論に反旗を翻した彼を、フロイドさんが追い出した・・
と言う話もあり、まあ、そういうこともあるのでしょう(笑)、
しかし、そのお陰で彼は『勇気づけの心理学(アドラー心理学)』と呼ばれる
素晴らしい功績を今日に遺しました。

そのアドラー心理学を非常に分かりやすく説明した本が出版されましたので、
紹介させて頂きます。
ベストセラーにもなっていますから、ご存じの方も多いと思いますが、
嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健著 ダイヤモンド社)です。

この本は、アドラー心理学を探究する『哲人(哲学者)』と、
アドラー心理学に疑問を抱く訪問者の『青年』との対話形式で一冊が綴られています。

つまり、青年が読者の代わりにアドラー心理学を取材し、
その回答者を哲人が務めながら、
「いつの間にかアドラー心理学に惹き込んで差し上げましょう」という感じですね。

たしかに、時には声を荒げて反論する青年に、読者は共感を覚えるかも知れません。
しかし同時に、青年と共に少しずつ「なるほど」と納得しちゃうんじゃないかな・・
と言うのがこの本の面白さです。(^^;

300ページ近い本ですが、難しい用語もない対話形式なので、
あっと言う間に読めてしまいます。


では簡単に、アドラー心理学を説明しますと、
フロイド説は、人間には無意識があり、そこに抑圧されたトラウマが、
人間の行動を規制し、心を病む原因にもなっている・・ですが、

アドラー説は、無意識やトラウマの存在は認めつつも、彼は人間の行動について、
それはトラウマによるものではなく、何かしらの目的と選択があって、
「今現在、そうしたいからそうしているのだ」と説いています。
つまり、自分で好んで(選んで)その道を歩んでいるのだ、と。

たとえば、
人が引き籠るのは、トラウマが原因ではなく、
その人はただ単に「外へ出ない(人と関わらない)」
という目的があって、
引き籠りという選択をしているに過ぎない。

という訳です。

もちろん、人が『いまここ』を『どんな気持ちで生きているか』については、
トラウマも含めた過去の体験が大きく影響しているのは間違いないのですが、

それでもあえてアドラー先生は、
「そんな原因論(フロイド説)に囚われていては、その人の人生はそこで
(身動きがとれず)終わってしまう。
しかし、そうではなく、
人間は目的と選択の繰り返しで
日々を生きているのだから、
それ(目的と選択の考え方)を少しずつ修正できれば、
どんなツラい人生の人も心が解放(自由)されるし、
幸せにもなれるのですよ

と説いているように思います。

特筆すべきは、いまこの瞬間から幸せになれるです。

そこまで明言されてしまうと、ますます胡散臭さを感じてしまいそうですが、
むしろそうした疑いを持ちながら読んだほうが楽しめる一冊かも知れません。