元教え子による中学教諭、刺傷事件

2008年07月30日 23:37

愛知県で中学の教諭が、かつての教え子に

刃物で刺されるという事件が起こりましたね。


容疑者となった18歳の少年の供述によると、

被害に遭った教諭の指導が厳しかったために

自分は対人恐怖症になってしまい、

それを恨みに思っていた・・・とあります。
実際、どのような教諭なのか、

当時どのような指導を受けていたのかも

分らないので何とも云えませんが、

中学生といえば、それまで隠されていた性格(性質)

要素が『外(表面)』に現われ始め、

それが心の問題(障害)として見えてくる頃です。


なのでおそらく、少年の対人不安も、

教諭に厳しくされたことがキッカケになって表面化し、

少年も「それが原因」と感じたので、

それを恨みに思ってしまったのだと思います。


つまり、精神分析学的にいえば、

幼少期に出来た『対人不安の要因になる固着』が、

(ずっと無意識の中で眠っていた心の傷が)

自我の成長とともに思春期(性器期)に表面に浮上し、

(たまたま関わりを持った)教諭の指導によって

対人恐怖という症状となって出現した・・・

という云い方になるかと思います。


思春期の頃の自我は、急速な成長をするために

とても不安定で、そうした心の障害が現れやすく、

とくに神経症やうつなどは「思春期特有の病」と

云われるぐらいです。


そのように考えると今回の事件も、

彼にきちんとした情報を与えてあげる人の存在、

彼に恨みを持ち続けさせずに済むような相談相手が

もし居たなら、防げたかも知れないと残念に思います。


襲撃のあった教室で、事件を目撃してしまった

生徒たちの心の傷も心配です。


このような事件が二度と起こらないように、

思春期の子どもたちが、

もっと不安を打ち明けられるような

社会構造にしたいですね。


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