受け入れる

2012年03月15日 19:41

よくクライアントさんとの話の中で
「受け入れる」「受け入れられない」
というテーマが出てきます。

その場合、ふつうに考えられている「受け入れられるもの」とは、
自分の好むものや、納得できるもの、
いわゆる「自分の都合の良いもの」のみが対象であり、

それ以外のもの、、
自分が好まないものや、納得できないものの、
いわゆる「自分に都合の悪いもの」は、
「受け入れられないもの」として扱われているようです。

しかし世の中には、自分が好むものよりも、好まないもののほうが
多いですし、自分の都合にピッタリ合うものなど、
そうそう有るものではありませんから、
どうしても「受け入れられないもの」ばかりが心に溜まり、
憂鬱な気分や、心を病んだ状態になってしまうのですよね。

なので、自分が嫌いと思う気持ちや、納得できない気持ちを
そのまま『嫌いなもの』『納得できないもの』として
「受け入れてみてはどうですか?」
と提案させて頂くのですが、ほとんどの方の反応は、
「それはどういう意味ですか?」
「そんなことができるのですか?」
「それは無理でしょう」
と否定的です。

確かに、嫌いなものや、納得できないものは
自分にとって『異物』ですから、
それを体内(心)に入れることなど、
想像したくもないし、嫌なことかも知れません。

ですが、理屈や感情的な部分はともかく、
『それ』ができるようになれば、
仮に体内に異物を入れることになっても、
精神的にはかなり楽な生き方ができるようになるはずです。



たとえば、食べ物と消化器の関係で考えてみると、
この理屈は分かりやすいかも知れません。

「腑に落ちる」とか「腑に落とす」
あるいは「胸のつかえがおりる」という言葉がありますよね。

スッキリしないときには「腑に落ちない」とか、
「胸がつかえて苦しい」なんて言ったりします。

『腑』とは、胃や腸の消化器官です。
つまり、食べたものが胸につっかえてしまったり、
胃の中に留まってしまい、重苦しくてスッキリしないわけです。

まあ、自分に合わない異物・・・好ましくないもの・・であれば、
なかなか消化できずにスッキリしないのは確かですし、
場合によっては消化不良で『お腹を壊してしまう』こともあるでしょう。

だからなるべく「異物は体内に収めたくない」
「排除(拒絶)したい」と抵抗するわけです。


しかし、人間の身体や心は、実際それほど『やわ(弱く)』はなく、
どんなものでも消化(処理)できる能力を持っています。

ただ、食べたことのない・・経験したことのない・・未知のもの
ですと、やはり恐怖心が先に立ってしまい、見ただけで
「ダメ」と拒絶してしまうだけなのです。
もちろん、それも心身を守る防衛ですから当然ですし仕方ありません。

ですが冒頭にも述べたとおり、世の中には自分の好むものより
好まないもののほうが、はるかに多いわけですから、
「あれもダメ」「これもイヤだ」と拒絶ばかりしていたら、
生きること自体が大変(苦しいもの)になってしまいます。


ならば、どうしたら良いのか?ですよね。
それは、選り好み(食わず嫌い)をせず、「来るものは拒まず」で、
とりあえず何でも食べてみたら良い
・・なのです。

実際の食べ物ですと、アレルギーの問題もあるので、
何でもと言うわけにはいかないかも知れませんが、
心に収めるものであれば、たいていのものは大丈夫なはずです。

なかには「思っていたより美味しかった」なんて事も
あるかも知れませんしね。

そして、いろんなものを『腑に落とし込む』ことで、
胃腸を鍛えてあげる
のです。

そうすれば、人間には順応性がありますから、
仮に異物であっても「腑に落とす」こと・・消化すること・・が
できるようになってくるはずです。

そのとき「よく噛む」ことが大切です。
しっかり噛み砕いてあげないと、胃腸(腑)に負担が掛りますからね。

とくに『スルメ』のような固くて、飲み込めないようなものは、
しっかり噛んであげてください。
そうすれば、「イヤだな」と思っていたことだって、
『噛めば噛むほど味がでる』ではないですが、
案外と楽しい事になるかも知れません。

つまり、何事も、
はじめから「イヤだ」「無理だ」と決めつけてしまわずに、
「やってみよう」と思うことが『肝心』(大事)というワケです。


まずは「これなら大丈夫そうかな・・」と思えること、
ハードルの低そうなものから試してみませんか?



書き流しなので、読みづらい点はお許しください。(^^;